一般入試の合格ライン
まずは一般入試です。
下記の表をご覧ください。四谷大塚及び提携塾早稲アカ生などの小6生が受験する「合不合判定テスト」の4科目偏差値と、青稜中学の合格ラインを表したものです。
「80偏差値」とあるのは、「合格確率80%」ですよ、という意味の表記です。
青稜中学の場合は、一般入試は4回受けるチャンスがあり、各回、男女で合格偏差値が変わっていることが分かります。
共学の同じ中学の1年生で、偏差値でいうと8ポイントの差があるということも分かります。
続いて2つ目の表を見てください。
同じ模擬試験の結果で、「50偏差値」つまり合格確率50%が出るための偏差値です。
80偏差値よりも2~4ポイントの差がありますね。
これが、点数で言うと、おおむね1ポイント2~3点ですから、4点~12点差と考えてよいでしょう。
ボーダーでは1点に少なくとも2~3人、多ければ5~6人いることもあるようですので、まだに「1点に泣く」というのは大げさな表現ではないのです。
帰国生入試の合格ライン
では、本題の帰国生入試の合格ラインについてのご説明です。
(あくまでも田畑の指導歴・経験からの推測値です。)
★算国2科目入試
帰国生枠で【算国2科目入試】を実施している中学は、大体次の2種類の合格基準を設けているようです。
1.理社を抜いただけで、算国は一般入試レベルを帰国生に求める
→合格基準は、4科目の合格ラインが50ならば、2科目で50必要
2.理社を抜き、かつ算国について一般入試よりも5~10ポイント優遇する
→合格基準は、4科目の合格ラインが50ならば、2科目で40~45必要
すでに終わっている12月までの帰国枠入試実施校であれば、1.のケースが広尾学園のSGです。
2.のケースは立教池袋・学習院中等科などが挙げられます。
そして、青稜中学は2.のケースです。問題自体も易しく作成されているようです。
傾向は一般入試と同様のようなので、過去問題で練習を積んでおく必要があります。
★算国英3科目入試
帰国生枠で【算国英3科目入試】を実施している中学は少々複雑です。
整理してみましょう。
1.算国英3科目入試しか実施していないケース
(1)3科目合計で合格点を決めている。(各科目の足切りなどはない)
(2)英語に比重を置いている。例えば配点が英語300・算数100・国語100など。
(3)3科目のうち、高得点の2科目を中学側が判断してピックし合格者を選抜する。
2.算国英3科目と算国2科目を選べるケース
(1)算国2科目で合否を決め、不合格者の中の英語得点の上位から合格者を選抜する。
(2)英語に比重を置いている。例えば配点が英語300・算数100・国語100など。
(3)3科目のうち、高得点の2科目を中学側が判断してピックし合格者を選抜する。
青稜中学は2.のケースであり、ここ数年の合否結果を見ると(1)~(3)どれも当てはまっている印象です。
では、英語の問題のレベルはどうかというと、英検準2級~2級のようです。
青稜中学のホームページ:帰国生カリキュラム(以下クリックしてください)によると、
<以下引用>
「英検2級以上を取得している生徒達(もしくは2級相当の他資格・スコア所有者)に対して上級クラス「POP」(Pull Out Program)を設け
(中略)
中学卒業段階で英検準1級相当の実力を身につけることを目的としています。」
<引用ここまで>
とありますので、「英語ができる帰国生」の基準が「英検2級」だということが分かるのです。
以上をまとめますと、英検2級を持ちつつ、算国の偏差値が40以上あればかなり高い確率で合格できるという推測ができます。
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