四谷大塚の偏差値表の分析
★合格偏差値の考え方は、下記、「青稜中学の帰国生入試難易度分析」の前半部分をご参照ください!
さて、海城中学の80偏差値表です。
続いて50偏差値表です。
いかがでしょうか。
上の表を見る限りでは、一般入試も帰国入試も同じレベルではないかと思われるでしょう。
しかし、実際は帰国入試の方はA方式2科目の判定なので、理科・社会の負担がない分、帰国入試の方が受けやすいということになります。
ただし、海城中学のA方式の合格ラインは、この表の数値よりも高いのではないかというのが私の予想です。
というのも、3科目B方式受験生の合意結果もこの数字に込められており、国語の苦手な部分を英語でカバーしている可能性があるからです。
結果のデータからの分析
ここで、2024年度の入試結果を見てみましょう。合格者平均点を見てみますと、国語がA・B合算となっている点で、AとBの合格者の得点がかなり離れていることが予想されますが、%換算で71.6ポイントとします。
対して、B方式の合格最低点がA方式よりもかなり低いにもかかわらず、英語の合格者平均点が%換算で81.8ポイントです。
ということは、B方式の受験生は間違いなく英語でかせいでいる=国語の失点をカヴァーしていることになるのです。
上記を踏まえますと、国語の得点力が弱いのに海城中学に合格した帰国生が、四谷大塚の合格ラインを引き下げている可能性が十分に考えられるわけです。
(あくまでも推測ですが。)
ということは、A方式の合格ラインは実は数ポイント上昇して一般と同等レベルか、一般よりも上なのかもしれないわけです。
このことを立証できることも起こっています。
すなわち、1月7日の帰国枠A方式で不合格だった生徒が、2月の一般入試で合格しているというケースです。
数は少ないですが、指導する我々の方が、「この受験生なら一般でも受かるレベルなのになんで帰国枠で落ちちゃったんだろう」と感じることがあるのも事実なのです。
B方式の英語の入試レベル
2024年度の過去問題を見る限りでは、エッセイは英検準1級以上レベル、長文読解は1題は2級、もう1題は準1級レベルという印象です。
B方式の受験は、5年前くらいまでは、国語はおろか、算数の得点力不足を英語でカヴァーすることも可能だったようですが、今では少なくとも算数の偏差値55以上、国語は50以上、英検準1級以上、というのが目安になるかと思います。
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