攻玉社中学帰国生入試の難易度分析

★アメブロの記事の続きの形をとっています!

 募集要項や各種日程など、アメブロの方に記載していますのでご確認ください!

★合格偏差値の考え方は、下記リンク、「青稜中学の帰国生入試難易度分析」の前半部分をご参照ください! 

攻玉社中学の四谷大塚偏差値について 

 国際学級(帰国枠)の合格偏差値は、算国2科目受験のみです。

上記では、一般入試よりも3ポイント低い数値ですが、実際もこれくらいの数値の印象です。

ただし、問題も合格ラインも一般入試レベルに近づいていると思います。


20年くらい前は2科目偏差値45くらいでバンバン受かっていたものですが、ここ10年は、新規参入の競合中学とのしのぎ合いでレベルもどんどん上がってきているものと思われます。


2022~2024年度入試の結果 

このまとめを見て注目すべき点は2点。

1.どの年も、どちらの形式でも、志願者数と受験者数に差がある(つまり出願したのに試験当日欠席)。

2.英語入試で、出願者が2023年度に激減している。


以下が田畑の推測する理由です。


1.出願締め切りが例年12月中旬であるため、せっかく出願したが、試験当日までに志望順位が高い中学校に合格したから


2.芝国際やサレジアン国際など、英語力重視の「国際系」の新規参入中学に受験生が回ってしまったから



英語入試のレベル

学校側は、英語の入試問題のレベルを「英検準1級」と説明しています。

長文読解はまさにその通りですが、英検には出題されない「英文法」「日本語訳」はかなりの準備が必要です。

帰国生が大の苦手にしているこの2項目ですが、優先順位は英文法です。

日本語訳は捨ててもいい、というのは指導者としては口にしてはいけないフレーズですが、配点がそれほど高くなく、また、総合の合格点が40点~50点台とかなり低いため、ズバリ「捨てても大丈夫」だと思います。

では、英検準1級ホルダーで不合格になってしまうのはどんなケースかというと、間違いなく残りの1項目「英文法」が苦手な受験生です。

逆を言えば、英検は2級しか持っていない受験生が攻玉社に逆転合格するには英文法がカギになるのです。

攻玉社国際学級の英語入試は、「英検準1級」+「英文法力」だと言えましょう。